人権月間
人権集会での校長先生のお話~ (R3・10・22)
ハラスメントという言葉を皆さんも聞いたことがあると思います。世の中には、様々なハラスメントがあります。ハラスメントという言葉の意味は「嫌がらせ」だそうです。私は、この訳語では 本当の意味が伝わらないのではと感じています。
ハラスメントをしている人は、「それはハラスメントだ」と言われても、そうは思っていないことが多いです。ハラスメントをした人の言葉によくあるのは、「そんなつもりはなかった」「そう感じるとは思わなかった」というものです。
相手が、嫌な気持ちになったり、心が傷ついたりすることに気づくことができなかったのでしょう。「嫌がらせ」をするつもりはなくても、相手の立場や気持ちを考えることができなかったため、結果として相手に嫌な思いをさせてしまうことがあります。あらためて私たちは、相手がどう思うかを考えること、相手の気持ちに寄り添うことが大事だということがわかります。
4月からお話ししている「随人観美」の「随人」の部分ですね。単なる人との距離ではなく、心の距離です。いかにその人に寄り添えるか、心の距離を縮められるかが大切です。相手がどう思うかを考えられること、相手の立場に立って思いやりの気持ちをもてること、こういった心の持ち方は、常に磨き続けなければ弱くなっていってしまいます。心を磨き続けなければなりません。まさにこれが人権感覚です。これからも、相手の立場や気持ちに寄り添う心を磨き続けましょう。
※各教室で校長先生のお話をお聞きした後、人権委員会による意識調査アンケートをGoogleフォームにて行いました。